私の部屋が、ドアを開けることさえ困難な「汚部屋」になったのは、三年前の冬のことでした。仕事のプロジェクトが激化し、毎日終電帰りが続く中で、コンビニの袋一つを捨てる手間を惜しんだのが始まりでした。気づけば床は見えなくなり、膝の高さまでゴミが積み上がり、夏が来れば異臭に怯え、冬が来れば寒さを凌ぐためにゴミの中に潜り込むような生活を送っていました。友人との交流は絶ち、家族からの電話も居留守を使い、私は自ら作り上げたゴミの檻の中に閉じこもっていました。毎日「明日こそは片付けよう」と思いながら、朝が来れば絶望的なゴミの山を前にして、ただ立ち尽くすだけ。そんな私がハウスクリーニングを頼む決心をしたのは、管理会社による全戸火災報知器点検の通知が届いた時でした。強制的に人が入ってくる。その恐怖が、私の羞恥心を上回りました。震える手で検索し、最も「優しそう」な清掃業者のサイトに問い合わせのメールを送りました。当日の朝、防護服を着たスタッフたちが三人がかりで作業を始めたとき、私はただ部屋の隅で小さくなっていました。数時間後、次々と運び出されるゴミ袋の山。そして、何年も見ていなかったフローリングが姿を現したとき、私は自分の部屋がこんなに明るかったのかと驚きました。業者のスタッフさんは、真っ黒だったコンロを無言で磨き上げ、最後には「これでまた、ここで料理ができますね」と微笑んでくれました。清掃が終わった後の、洗剤の清潔な香りが漂う空っぽの部屋に一人残されたとき、私は何年かぶりに声を上げて泣きました。恥ずかしくて、情けなくて、でもそれ以上に、助けてもらえたことが嬉しくてたまりませんでした。ハウスクリーニングにかかった費用は安くはありませんでしたが、その日から私は、コンビニ弁当をやめ、毎日床を拭き、自分を大切にする生活を始めました。部屋が変われば、心が変わる。そして、心が変われば人生が変わる。あの日のハウスクリーニングは、私にとって人生をやり直すための、最高に尊い「再出発」だったのです。
汚部屋のハウスクリーニングを頼んで人生が変わった話