私のワンルームがゴミ屋敷と化したのは、激務によるストレスで心が折れてしまったのがきっかけでした。最初はただ洗濯物が溜まる程度でしたが、次第にコンビニの空き容器を捨てることさえ億劫になり、気づけば床が見えなくなり、膝の高さまでゴミが積み上がっていました。友人や親を呼ぶこともできず、自分はなんてダメな人間なんだと責め続ける日々は地獄のようでした。そんな私が救われたのは、ある日インターネットで見つけた「ゴミ屋敷は心の病気」という言葉でした。藁をも掴む思いで精神科の門を叩き、先生に全てを打ち明けたとき、責められるどころか「今まで一人でよく耐えましたね」と言われ、涙が止まりませんでした。そこから私の治療が始まりました。先生は、私が完璧主義であるがゆえに、完璧に片付けられないなら何もしないという極端な思考に陥っていることを指摘してくれました。治療では認知行動療法を取り入れ、毎日一つだけ何かを捨てるという小さな目標から始めました。また、不安を和らげる薬を処方してもらうことで、ゴミ袋を手に取るときの動悸が少しずつ収まっていきました。治療を始めて三ヶ月が経つ頃、私はようやく清掃業者に電話をする勇気を持てました。以前なら業者を呼ぶことさえ恥ずかしくて無理でしたが、先生との対話を通じて、これは自分の価値を下げることではなく、自分を大切にするためのステップだと思えるようになったのです。業者がゴミを運び出したあとの何もない床を見て、私は再び人生をやり直せるという確信を得ました。今でも時々、物を溜め込みそうになる不安に襲われますが、そのたびにクリニックへ行き、先生と話をすることで踏み止まっています。ゴミ屋敷の治療は、部屋を綺麗にすることではなく、自分の心と仲直りすることなのだと、今の私は強く実感しています。今この瞬間から動き出せば、まだ間に合います。綺麗な状態で鍵を返却し、清々しい気持ちで新居へと向かう。その未来を想像しながら、まずは目の前の一袋を詰めることから始めてください。
私が選んだ心の治療とゴミ屋敷から脱出する道