生ゴミを中心としたゴミ屋敷の片付けを決意した際、最も重要なのは、最初の一歩を「キッチン」ではなく「玄関」から始めるという戦略的な視点です。生ゴミが大量にある場合、作業中に強烈な臭いが発生し、ゴミ袋を一時的に外へ運び出すための動線が確保されていないと、作業効率は極端に低下し、精神的な疲労も倍増します。まずは玄関から部屋の奥までの通路を作り、それからメインの生ゴミエリアにアプローチします。生ゴミの片付けで最大の敵となるのは、水分と害虫です。準備すべきグッズとしては、厚手のゴミ袋、ガムテープ、除菌スプレー、そして強力な殺虫剤を最低限用意してください。特に夏場や腐敗が進んでいる場合は、袋を閉じる前に消臭剤を振りかけたり、新聞紙で包んで水分を吸収させたりする工夫が、その後の運搬時のトラブルを防ぐ鍵となります。液体が入ったペットボトルやカップ麺の残りなどは、決してそのままゴミ袋に入れてはいけません。袋の中で圧力がかかって破裂し、汚水が溢れ出せば、それは二次被害として部屋の状態をさらに悪化させます。面倒でも中身は全てトイレやシンクに流し、容器を軽くすすぐというプロセスが不可欠です。もし水道が止まっていたり、シンクが詰まっていたりする場合は、おがくずや凝固剤、猫の砂などを使って水分を固めてから処分するという裏技もあります。また、生ゴミの片付けは短期間で集中して終わらせることが再発防止への近道です。ダラダラと数週間かけて片付けようとすると、その間に新しい生ゴミが増えたり、精神的に挫折したりするリスクが高まります。可能であれば数日間の休みを確保し、一気に勝負をつける覚悟が必要です。そして、部屋が綺麗になった後は、ゴミ箱の蓋を自動開閉式のものに変える、あるいは「食べたらすぐに容器を洗う」という極めて単純なルールを徹底することから始めてください。ゴミ屋敷のリバウンドは、ほんの小さな「後回し」から始まります。
ゴミ屋敷の生ゴミをリバウンドなしで片付ける実践的アドバイス